金田一秀穂先生の西荻今昔

松庵生まれの国語学者金田一先生に西荻窪についてお話を伺うことにした。わざわざ松庵舎にお出で頂けるということなので、待ち合わせはJR西荻窪駅の改札口となった。失礼のないようにと約束の時間より早めに着いた私たちの前に、先生はすぐに現れた。先生は...

杉並区高円寺在住イタリア人

ジョバンニ・ピリアルヴ(Giovanni Piliarvu)さんイタリア半島西方の地中海に浮かぶサルデーニャ(Sardegna)島、人口165万人、面積はシチリア島に次いで地中海で2番目に大きな島である。海に囲まれた豊かな自然と古い建造物が...
衣料品店 雑貨店

“ドゥカティ”と“ヴェスパ”のあるテーラー LID TAILOR 根本修さん

プロローグ西荻春秋の取材メンバーに冨澤信浩という記者がいる。彼は無類のモノオタク、車・バイク・ゴルフ用品・時計・携帯・音楽など、とりわけクラシックな機械モノに目が無い。そんな冨澤記者が是非とも取材したいと願望する店、それが根本修さんが経営す...
地域 自治体 公共施設

「西荻春秋」から見える「すぎなみ学倶楽部」の魅力

区民が録音機とiPhoneやカメラを携え、杉並の魅力を取材してウエブサイトに発信する活動。その媒体名を「すぎなみ学倶楽部」と呼ぶ。カテゴリーを「歴史、ゆかりの人々、スポーツ、産業&商業、食、文化&雑学、自然、特集、まち別検索、写真検索」に分...
写真館 映画館

西荻の親子写真師二代 高木文二さん、昇さん

縁ある同士、必ずどこかで結ばれるここに一冊の本がある。昭和41年に読売新聞社から刊行された写真集「人間国宝」。昭和23年に写真師により結成された新生写真協会メンバーが撮影した写真だ。人形浄瑠璃・文楽太夫、十世・豊竹若太夫の楽屋から退席するさ...
美術館 博物館 文芸館

杉並区立郷土博物館を訪ねて

杉並区立郷土博物館をご存じだろうか。初めて博物館本館を訪ねた時。曇り空に雨傘を忘れて、閉館間際の降り出した雨に途方に暮れていると、職員さんが使い捨てていいからとビニール傘をくださった。それが印象に深く刻み込まれている。「西荻春秋」がスタート...
芸術 芸能

父子 美への気もち  ― 奥村土牛と奥村森

「人間だからね、人間なんだから」人と関わって仕事をしていく中で間違ったり、思うように進まなかったりする時に、人を責めず柔らかく労わる言葉で、反面放っておけば安きに流れがちな己を律していく時の言葉だそうである。人として理想を掲げたとしても、振...
職人

バイオリン製作者&修理 桂敏明

Prologue プロローグ或る日、西荻窪駅に向かう裏道に可愛い家が出来た。窓辺にはバイオリンが掛けられ、木製のプランターにバイオリン製作者の名前と年代が焼き付けられていた。楽器に触れたことの無い者が、覗きたいけれど覗けない世界に、好奇心と...
衣料品店 雑貨店

緩やかな時間が流れるジーンズショップ 「オークランド」

西荻窪駅の南口を出て、ピンクの象さんで知られる仲通り商店街に入る。その右手、象さんの横にあるのがオークランドである。店に入ると心地よい音楽が流れ、どこかリラックスした雰囲気が漂う。カジュアルな衣料と共にジェームス ディーンのポスター、古時計...
衣料品店 雑貨店

天草の夢を靴づくりに託して

それは路上の靴磨から始まりました注文靴の製作と靴と鞄を修理する天草製作所は、西荻の乙女ロードにあります。この店のオーナー、西森真二さんは熊本県天草生まれの47歳、青年のように若いです。彼は、福岡県の大学を卒業して東京にある広告代理店に就職し...